甲子園歴史館 で は、1931年の夏に台湾代表として甲子園に出場し、準優勝を果たした「嘉義農林学校」 監督 の 近藤兵太郎氏が、2024年に台湾棒球名人堂( 台湾の 野球殿堂)で殿堂入りしたことを記念し て 、台湾棒球名人堂に展示している近藤氏のレリーフ の レプリカ を 2月20日(木)から展示 します。また 、近藤氏のレリーフ展示に併せて、台湾コーナーを更に充実。嘉義農林が躍進した当時の写真を壁面に取り入れ、当時の貴重な展示品とともに紹介し ます。
展示の詳細は次項のとおりです。
<台湾コーナーの展示概要>
【展示開始】2025年2月20日(木)
※常設展示を予定していますが、展示内容の変更等により展示を中止する場合があります。
【展示内容】
・近藤兵太郎 台湾棒球名人堂殿堂入りレリーフ(レプリカ)(※)
・近藤兵太郎 ミニチュアボール(近藤氏の信念である「球は魂なり」が書かれている)
・呉明捷投手の銅像(1931年時の嘉義農林のエース)
・KANOのユニフォーム
・台湾産ヒノキで作られたバットのモニュメント(嘉義市長からの贈呈品) など
※…今回新たに追加する展示品です。
【協力】台湾棒球名人堂
【展示場所】甲子園歴史館 球場エリア内「メモリアルコレクション」
【入場料】甲子園歴史館入館料に含まれます(別途料金は不要)。
(近藤兵太郎氏について)
愛媛県松山市生まれ。松山商業高校、台湾・嘉義農林学校、
新田高校、愛媛大学の監督を歴任。1931年、嘉義農林
学校(通称:嘉農「KANO」)は、監督の近藤氏が鍛え上
げた漢民族、台湾の原住民、日本人の混成チームで、台湾
代表として初めて全国中等学校優勝野球大会(現:全
国高等学校野球選手権大会)に出場し、準優勝を果たしま
した。近藤氏は嘉義農林時代に春夏合わせて甲子園を5度
経験し、台湾野球の礎を築いた人物ともいわれています。
これらの功績を称えられ、台湾棒球名人堂の審査員投票に
おいて満票で選出され、日本人として初めて台湾で殿堂入
りしました。レリーフ(レプリカ)は、台湾棒球名人堂の
特別協力を得て台湾で制作しました。
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